高松純子ガラス展 ベネチアングラス

Venetian glass Junko Takamatsu

今年も高松純子さんの展示会に行ってきた。このワイングラスは、カップ、軸、土台の三つのパーツを別々に成形し、冷めないように炉で保温しながら最後にくっつけるのだと、プロセスを丁寧に語って下さった。熱いガラスを冷めないうちに、素手ではつかめないだろう、器具を使ってまっすぐに組み上げるのは、俊敏さと正確さが必要だろう。華奢で物静かな佇まいの高松さんの熱いエネルギーが、軸の空洞の中に詰まっている。