土団子の思いで

粘土を手にした時、なんとなく丸めてしまうのは本能のようなものなのだろうか。陶草ポットを作りながら子どものころの遊びを思い出した。休み時間、校庭の隅に集まり、土団子作りに没頭した。ひたすらに、丸く、黒く、つや光する団子を作ることを競い、作っては壊し、壊してはまた作った。その経験が生きた、と、男は、思った。。。プロジェクトX...

ストーブの暖気にのぼせながら、懐かしい気持ちになった夜。