７月に入って間もないころは真昼の太陽を仰ぎ、暑い夏になりそうな空を眺め、喜びが込み上げた。
車の窓から入ってくる熱風が気持良い。外の眩しさが嬉しかった。
８月後半。今は、さすがにバテ気味だ。今年の夏はエアコンのお世話になること、度々。
朝からぐんぐん気温が上がり、蝉の声がサラウンドで聞こえると、ちょっとうんざり。
それでも今日もこの暑さに立ち向かうぞ、と心構えをした後は、少し嬉しくなる。
なんか、生きている、という実感が湧く。一日の終わりには、充実感がある。
能率が落ちて仕事量は減っているから、冷静に考えるとおかしい。汗をかいた爽快感に酔っているのだろうか。
外から帰ってきた子供の額に髪が汗でへばりついているのを見て、ついアイスを差し出す。